「ドーナツ盤にありったけの愛を込めて」 現場でも7インチ・セットを得意技のひとつとする KING OF DIGGIN=MURO氏が、大好評企画の『I LOVE 45'S』を遂に再開!
その昔・・・33回転の US盤 12インチ・シングルやアルバムを2枚がけするのが 定番だった頃(主に90年代)、45回転盤は どちらかというと、現場のDJたちに敬遠されて いました。 その頃には45回転メインのバトルDJなど 殆どいなく、(元々はジュークボックス用だった) ドーナツ盤は単にサイズが小さいという理由で スクラッチには向いてないとされていました(ビズ・ マーキーのように12インチの厚紙を貼り付けて 豪快に擦る者もいましたが・・・)。
しかしながら、 収録時間が短いという短所こそあれど、UK盤の12 インチ、45回転盤は原理的にやはり「音が良い」 ということには誰もが気付いていました。 MURO氏の場合は、映画『SATURDAY NIGHT FEVER』 にもあったようにディスコDJがかけ終ったお皿を フリスビーのように次々とポールに投げていく 「定番の画」や、心の師の一人であるマーク・ザ・ 45キングのDJイングに憧れて、ソウルからレゲエ、 ドメスティック物までを「12インチで持ってても、 なお7でもコレクト」するようになったと言われて います。
もちろん彼のプレイ・スタイルはディスコ DJのそれやソウル系のラウンジ DJのそれとは異なり ますが、7インチならではのセレクト(レア曲や、 レア・ヴァージョンが多い)と構成で魅せてくれる のは言わずもがなかと。 この「帰ってきた45RPM」 ミックスも、そんな7インチ・アナログならではの 「暖かく、かつシャープなサウンド」がしこたま 味わえます。 最早「固体性能」と化したGM (グルーヴマスター)の持ち物らしい針音、ノイズの 演出もあり、スウィート・ソウル中心のセレクション にさらなる説得力を与えています。
全てにおいて デジタル化され、スクエアで均質的な音が良しとされ つつある現代において、いくらそのソフトがデジタル だろうと人肌=アナログの温もりをそこに求めること は土台無理な話なのでしょうか? いえ、そんなことは ありません。 ソウルフルな音楽、そしてソウルフルな 選曲にミックス、ソウルフルな音質はここにあります! 貴方もそんな真っ黒い、音楽愛に溢れた世界に飛び 込んでみませんか? 癒されること間違いなし、 デスから!
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